2009年7月31日金曜日

Uichi「なぜ台湾人は台湾語を話 していませんか?」

Ui-chi hiaN, JET Jit-gi hak-hau Jit-gi ian-kang tit-tioh te 1 mia!!!
Uichiさんが、JET日本語学校のスピーチコンテストで最優秀に選ばれました!
 
ぜひご覧ください。


<全文>
みなさん、こんにちは。今日の私のスピーチは、台湾人にこれから国のことを考えてほしいという気持ちと、台湾以外の人に台湾のことを分かってもらいたいという気持ちを込めて話します。

日本語学校でよく聞かれるのは、ある単語を自分の国の言葉でどう言うかです。たとえば、「こんにちは」は、韓国語でどう言いますか。台湾語でどう言いますか。

その場合、台湾の人はたぶん「ニーハウ」と答えます。でも、それは「中国語」です。

台湾の歴史をあまり知らない人にとって、ちょっと理解できないでしょう。韓国人は韓国語で話しているのではないでしょうか。どうして台湾人は台湾語で話していませんか。あるいは話せませんか。

実は僕は、日本に来て、一番うれしいのは、自由に台湾語で話せることです。

ちょっと変でしょう?台湾で台湾語を話してはいけませんか。自分の国で自分の言葉を話したら、どうにかなるのでしょうか。

台湾では、1945年以前、中国語が話せる人はほとんどいませんでした。しかし、その4年後、中国の内戦で負けた中国国民党が台湾に逃げてきました。

中国の統治者からみると、台湾人は日本人の奴隷になってしまいました。そのため、愛国教育、反日教育、中国語教育が入りました。学校で、中国語しか使えません。台湾語を話したら、罰金を払わなければなりませんでした。

また、このような、「犬カード」と言われるものを、首に掛けさられました。「方言を使いません。国語で話します」と書いてありました。

そのせいで、大勢の台湾人はアイデンティティーが変わりました。自分自身が中国人だと考える人が多くなり、台湾語で喋っている人は、なにか、変な人、低いレベルの人、格好悪い、と見られました。

僕は高校時代までその差別について、あまり知りませんでした。しかし、大学時代のある日、クラスメートとバスケットボールをしていた時に、つい台湾語が出ました。そのとき、「お前、人間の言葉を話せ!」と叱られました。

みなさん聞こえますか。「人間の言葉を話せ!」と叱られました。

前、本で読んだ「台湾人の悲哀」は、これなのかと気がつきました。僕は本当に悔しくて、恨めしかったです。

それから他の人を啓蒙しようと、いろいろな活動をしましたが、やはり、一般の人を無関心にさせるのが最高の統治方法です。「自分のことしか興味がない。自分が将来出世できるかどうかが心配だ。そんな暇はない」という言葉がよく聞こえてきました。

1980年代後半から、中国国民党は革命を避けるために自由化の政策を採り、政党や言論の自由などの禁止をやめました。確かに、人々のアイデンティティーが変わってきました。がしかし、中身はあまりかわっていません。学校の教育は中国を中心にして続いています。

また、台湾語の罰金は、もう必要なくなりました。なぜなら、みんなが中国語の正統性を信じるようになって、台湾語を話さなくなってきたからです。つまり、多くの人々は独裁者が作成した価値観でそのまま生きています。

選挙があっても、民主的のようになっても、台湾語で話す人は、前と同じように差別されました。それでも台湾人の国でしょうか。

最近、『海角七号(ハイチャオチーハウ、かいかくななばん、ハイカクチッホー)』という映画のおかげで、その影響があって、台湾語を学ぶ日本人の若者が増えているといいます。本当です。私も知っています。

台湾人が変わらなければ、いつか台湾語がなくなってしまうかもしれません。将来は日本語のために日本に来るのではなく、台湾語のために来るかもしれません。

残念ながら、外国の日本に来て、台湾人と台湾語で話すようになりました。これから、尊厳をもって、自信をもって、台湾で台湾語を話すようになって欲しいです。少なくとも今の自分がどうしてそうなったのかちゃんと分かってほしいです。

スピーチは以上です。ご清聴ありがとうございました。

1 件のコメント:

  1. 主に台湾式中国語で会話するけど 台湾語も普通に話すよ
    台湾語は中国の方言で しかも進化のない古い言語です 
    足りない部分は中国語標準語で代わりとして埋めるしかない

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